VISION
私たちが目指す未来
- 猫と暮らしたいと考えている全ての人が、快適な猫共生型住宅に住める社会
- 猫と暮らせる空間を増加させることで猫の居場所を増やし、殺処分という悲劇をなくす
MISSION
私たちの使命
- 不動産市場に洗練された住宅を供給します
- デザインとコストに妥協せず、優良な猫共生型住宅を提供します
（動物に興味のない人や動物アレルギーの方への配慮も忘れません）
VALUE
私たちが生み出す価値
- 猫の本能を理解した最高の住環境をつくります
- 猫オーナーが猫との暮らしに最高の満足感を得られる住環境をつくります
MESSAGE
社会課題
人は長い歴史の中で動物とともに暮らしており、現代においてもその本能が消えることはなく、動物と生活することで幸福感を得られる人は多数存在します。実際にペットを飼っている人は約3割で、今後飼いたいと考えている人は4割です。実に7割もの人がペットと暮らすことに関心をもっています。（データ出典：ネットリサーチ；2018年）
ペットの中でも、猫の人気が高まっています。2017年に猫が犬の飼育頭数を上回り、猫の増加が現在も継続しています。（データ出典：一般社団法人ペットフード協会；2019年）
ここで不可解なのは、7割もの人がペットと暮らしたいと考えているのに、4割の人が実際には飼えないということです。何が障害になっているのでしょう。
ペットフード協会の調査では、猫飼育阻害要因として「集合住宅に住んでいて禁止されているから」が毎年1位となっています。試しに不動産検索サイトで、ペット可賃貸物件の割合を調べてみると、東京23区では約12%しか存在しません。
集合住宅でペット禁止とされる理由は、トラブル発生のリスクを恐れてのものと考えられます。実際のところリスク（臭いや室内の損傷など）への対策はいくらでもできるはずですが、オーナーにその気がないので、手っ取り早く「禁止にしてしまおう」という意思決定に至る傾向にあるようです。私自身、ペット可物件に長年住んでいますが、前の借主の動物臭が残っているとか、鳴き声など他の部屋のペットから迷惑を被るといったことは殆ど経験がありません。むしろ、ベランダでタバコを吸う人や大声で騒ぐ人など、人起因の迷惑の方が圧倒的に多いです。
また、ペット可物件があったとしても猫を飼うのに不向きな物件がほとんどです。あたりまえですが、猫と人間は別の生物です。人間のためだけに作られた住空間では、猫にとって十分ではありません。
加えて、悲しい現実もあります。環境省が2019年に公開した国内における猫の殺処分件数は、30,757匹にも上ります。猫を飼いたいのに飼えない人が多く存在するその傍らで、多くの猫たちが居場所を見つけられず、その命が失われていくというのは、あまりに不条理です。
創業者の経験・想い
私は約10年前に里親会から引き取った猫と暮らす一愛猫家です。そんな私が思いつきでこの会社を創業しようと考えたわけではありません。
私は元々自宅を買おうと考えていました。中古住宅を安く買って、自分の好きなようにリノベーションして、おしゃれで猫が暮らしやすい最高の家を作ろうと意気込んでいました。しかし、大きな壁に阻まれました。まず、分譲マンションにおいてもペット可物件は1割ほどしか存在しないため、選択肢が大きく狭まってしまいます。また、中古住宅のリノベーションを考えて物件探しをしたことのある人なら分かると思いますが、「中古住宅を安く買う」ということは非常に困難です。なぜなら、業者さんが中古物件を現金で素早く買い上げ、安くリフォームを施して販売するスキームが一般化しているからです。物件探しは困難を極め、いわば「猫住宅難民」状態となりました。
物件探しに疲れ果て「愛猫と快適に暮らせる家を持ちたいだけなのに、なぜこんなにも障害が多いのか」「多額の負債を負って買えるかもしれないが、それが正しい選択だろうか」と思うようになりました。
そんな迷いが生じ物件探しを中止して暫く考え、行き着いた答えは「これだけ問題意識をもっているのなら、事業として自らこの問題に取り組むべきではないか」と考えたのです。そうして私は合同会社catismを起ち上げました。
世の中には動物が嫌いな人、猫じゃなくて犬が好きな人も多くいると思います。ですが、短い人の人生で達成できることは限られており、あらゆる人に喜んでもらうことは難しいでしょう。少なくとも私は、社会の中で蔑ろにされていると思われる猫と愛猫家のために貢献したいと思っています。一度猫との暮らしを選択した人にとって、猫は人生に無くてはならない特別な存在になります。猫と暮らせる住まい探しに困っている人、将来猫と暮らしたいけれど住環境の問題で前に進めない人、そういった人々のために質の良い猫物件を増やすべく取り組んでいきます！